カナダはチップ文化の国
バンフへの旅行に出かける前に、気をつけたい、気にかけたいチップ事情。
日本のようにチップのない文化で生活していると、いつ誰に、どのくらい渡せばいいのかわからずに、レストランなどでテンパってしまいがち。
この記事では、カナダのチップについて、いろいろと説明していきます。
どんな時に渡せばいいの?
空港送迎
バンフに旅行にくる人のほとんどが、カルガリー空港からバスやバンで来ると思います。
金額は5~10ドル/一人 くらい渡しましょう。タイミングはホテルで降ろしてもらうとき。
ホテル
ポーター
ホテルに着いたとき、に荷物を部屋に運んでもらったらチップをわたしましょう。人数や荷物の量が多さによりますが、金額は1~5ドルくらい。
渡すタイミングは、荷物を預ける時に渡すのがいいでしょう。部屋に運んでくれた時に渡してもいいのですが、チェックインをしている間に運んでおいてくれるホテルもあるので、早めに渡すのがいいでしょう。
ハウスキーパー
いわゆる枕銭です。ハウスキーパーに直接渡す機会は少ないので、テーブルなどわかりやすい所に置いておきましょう。金額は2ドルくらい。
「thank you」と書いたメモ書きなどといっしょに置いておくと、ハウスキーパーの人にチップだということが分かっていいでしょう。
レストラン、カフェ
おそらく飲食店でのチップはほとんど人が知っていると思います。金額は消費税を含んだ会計の15~20%くらい。
クレジットカードで支払う場合は、決済の端末にチップを入力する項目があります。
チップの金額を直接入力するか、パーセントを入力するか選べますが、気をつけるのは直接入力する場合。15ドルのチップを払いたい場合は、15.00と入力すること。15だけだと15セントになってしまいます。要注意!
現金で払う場合は少し難しいです。
例えば会計が70ドルとして、チップを14ドル渡したい、けれど100ドル紙幣しかない場合。この場合は、100ドル渡して、「16ドルお釣り下さい」と伝えれば14ドルはチップだと理解してもらえます。
英語を話すのが苦手な人はクレジットカードで支払うのほうが簡単です。
現地ツアー
ツアーガイド
よくある勘違いで、「ツアーガイドが日本人ならチップは必要ない」と思っている人。これは大きな間違いです。カナダでサービス業で働いている人はチップがもらえることを想定した給与が支払われています。つまり、他の業種より賃金が低い場合が多いんです。
日本人はカナダ人よりも働き者でサービスの質も高い方が多いはず。チップ必ず渡しましょう。
金額は一日のツアーの場合、ツアー料金の10~20% くらいが目安。渡すタイミングは、ツアーが終わって車から降りる前が一般的。
または、ツアーのはじめにガイドがホテルに迎えに来たときに「今日はよろしくね」と先にチップを渡す人もいます。
アクティビティ
コロンビアアイスフィールドの雪上車ドライバーや、カヌー乗り場の方にもチップを渡して下さい。
「ほとんどの国の人がチップをくれるのに、日本人旅行者はチップがない」という話は有名です。
金額は1~5ドル/一人 くらいで、渡すのは雪上車、カヌーから降りる時がいいでしょう。
チップを払わないとどうなる?
チップを払わないというのは、親切にされたのに「ありがとう」と言わないのと同じです。マナー違反というよりは非常識な行為。
チップを払うべきシチュエーションで渡さなかった場合、直接怒ってくる場合もあり、それは至極当然のこと。日本のように「良いサービスを無料で受けられるのは当たり前」ではないのです。
残念なことに、一部の日本人旅行者はチップのを払わない人がいます。レストランのサーバー(ウエイター)はそのことを認識している人もいて、「日本人はチップを払わないから、あまりいい席にはつかせないし、テーブルに時間制限をつけることがある」ということもあるんです。
リアルな話をすると、サーバー(ウエイター)の収入はチップによって上下します。チップを払わないなら回転率を高くする、というのは経営上必要なこと。
チップを払わないお客さんに対するサービスが悪くなる、というのは仕方ないことなんですね。
まとめ
カナダのチップ事情、わかってもらえましたか?
チップを払うシチュエーションって思ったより多かったんじゃないでしょうか?
日本にはない文化なので、余分にお金を払うのは損した気分になってしまうかもしれませんが、相手に感謝の気持ちを伝えるための欧米式なやり方と考えてみてください。
スマートなチップの渡し方をすることで、海外での日本人の印象をより良いものにしていきたいですね!