「カナディアンロッキーでオーロラって見れるんですか?」
これは、よくツアー中にお客さんから聞かれる質問です。カナダといえばオーロラというイメージがあるんでしょうか、やっぱりみなさん気になっているみたい。
いきなり結論から言ってしまいますが、カナディアンロッキーでもオーロラは見れます。ただし、いろいろと条件があるので、この記事ではそのあたりを詳しく説明していきます。
オーロラを見るための3つの条件
おそらく多くの人は、オーロラは北の寒い場所で見れるものだと思っているでしょう。これは半分正解で半分間違いです。北といっても、北極点、つまり北緯0度付近はあまりオーロラをみることはできません。そして、寒さはオーロラにはまったく関係ないんです。以下で詳しく説明していきましょう。
オーロラベルトに近いこと
みなさんはオーロラベルトという言葉を聞いたことがありますか?
オーロラベルトとは、緯度60〜70度あたりにあるオーロラが発生しやすい地域のことです。オーロラは太陽の活動と密接に関係しているんですが、太陽からとんでくるオーロラのもとは、地球の磁力線に沿ってやってきます。その磁力線の真下がオーロラベルトであり、オーロラを見たいならオーロラベルト内にいなければいけないということです。
カナディアンロッキーの街バンフは、北緯51度10分41秒にあります。つまりオーロラベルトからははずれているんです。なので、イエローナイフのように毎日オーロラが見れるわけではありません。肉眼で見れるような強いオーロラは月に一度くらいです。
なんだ月に一回かと思うかもしれませんが、5日間バンフに滞在した場合、オーロラを見れる確率は1/6です。そんなに低い確率じゃないと思いませんか?
オーロラはある程度予測が可能な現象です。詳しい説明ははぶきますが、Aurora ForecastというWEBサイトでオーロラの発生を予測しています。
グラフの数字が8以上になっていたらオーロラを見られるチャンスです。
オーロラを見逃して悔しい思いをした人はたくさんいます。カナディアンロッキー旅行のさいはこまめにチェックしておきましょう。
空が暗いこと
オーロラの光は太陽光に比べたらとても弱いものなので、夜じゃないと見ることができません。さらに、月の光も影響します。満月の夜は弱いオーロラだと月の光に負けてしまうこともあるんです。ただ、オーロラブレイクアップというかなり強いオーロラがでたときは、読書が出来るくらい明るくなることもあるんですよ。
余談ですが、写真家の星野道夫さんは昼間でも見えるくらい強いオーロラにあったことがあるそうです。さすがにカナディアンロッキーでは見れないと思いますが、いつかそんなオーロラを見てみたいです。
晴れていること
これも当たり前といえのことなんですが、オーロラは宇宙で起きている現象なので、曇っていたら見ることはできません。薄い雲ならカメラで撮影することは可能なんですが、肉眼で見るのは難しいとおもいます。
バンフ周辺のオーロラ鑑賞ポイント
オーロラを見るには、少しでも暗い場所に行く必要があります。それにせっかくオーロラを見るならカナディアンロッキーらしい場所でみたいですよね。カメラで撮影をするならバックの景色も重要ですし。
ぼくがオススメするバンフから歩いて行ける場所だと、バーミリオンレイクあたりがいいと思います。レンタカーがある場合は、トゥージャックレイクやレイクミネワンカ。少し遠出して、キャッスルマウンテンやレイクルイーズも良いオーロラ鑑賞スポットです。
バーミリオンレイクス
バンフから最も近いビューポイントです。ダウンタウン(中心街)から歩いて15〜20分で行けるので、レンタカーがなくても行けます。強いオーロラがでている時はけっこうにぎやかになります。
レイクミネワンカ
バンフから車で15分くらいの場所にあります。オーロラは一瞬出てすぐに消えてしまうこともあるので、移動に時間をかけていられないこともあります。レイクミネワンカなら移動中にオーロラが消えてしまうという心配が少なくてイイですね。
キャッスルマウンテン
キャッスルマウンテンジャンクションのガソリンスタンドの手前で車を止め、フェンスを越えてボウ川の河原に出ます。キャッスルマウンテンの後ろにオーロラが見えるので、撮影ポイントとして見栄えがいいです。ここは北向きなので、オーロラの範囲が狭いときでも撮影可能なのがいいですね。
レイクルイーズ
この写真はレイクルイーズ湖畔のカヌー乗り場辺りから撮影したものです。フェアモントのシャトーレイクルイーズホテルがあるので、暗さという意味では条件はよくないですが、写真映えは最高です。
グロットポンド
キャンモアに滞在している人は、グロットポンドに行くのをオススメします。キャンモアホテルエリアから車で10分ほどの場所にあり、周りも比較的暗いので条件は悪くありません。穴場的なスポットです。
スマホでオーロラを撮影する方法
ガイドをしていて思うことなんですが、最近はほとんどの人がスマホで写真を撮ります。年々この傾向は強くなってきていて、そのうちカメラを持ってくる人なんていなくなってしまうんじゃないか、思えてくるくらい。
そんな時代なので、オーロラのためにわざわざ一眼を用意する人は少ないと思います。ということで、紹介したいのが夜カメラ、Night Cameraというアプリ。このアプリを使えば、スマホのカメラでもオーロラを撮影することができます。
要はスマホのカメラの撮影設定を手動でできるというシンプルなアプリなんですが、これをインストールしておけば一応オーロラを撮影することができます。画質はあまりよくないですが・・。
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まとめ
カナダでオーロラといえば、イエローナイフやホワイトホースが有名なので、カナディアンロッキーでも見れること知らなかった人も多いんじゃないでしょうか。条件によってはとても巨大なオーロラが空一面に現れることだってあります。
せっかくのチャンスを見逃さないように、滞在中はこまめにAurora Forecastのチェックをしてくださいね。