カナディアン・ロッキーでの登山、ハイキングに興味を持っていても、いろいろな不安があって迷っている人、多いんじゃないでしょうか?
- 登山経験がまったくないんです…
- 女子一人旅だから、すこし不安です…
- クマにあったらどうしよう…
- 登山の道具ってなにを持っていけばいいんだろう…
この記事では、バンフ国立公園のハイキングガイドが、カナディアンロッキーでのハイキングに興味を持っているひとが抱く質問に答えていきます。
カナディアンロッキー・バンフは登山初心者でも楽しめます。
大丈夫です!カナディアン・ロッキーにはしっかりと整備された初心者向けのハイキングコースがたくさんあります。
普段ほとんど運動をしないひとでもハイキングを楽しめることが魅力のひとつなんです。ぼく(ハイキングガイドをしています)がご案内するお客さんにも70歳を過ぎた方もいますよ。
もちろん、日本で登山をしている人が満足できるようなタフなコースもたくさんありますよ。
バンフは一人旅の女子が多い
ここ数年は「山ガール」の流行などもあり、登山が好きな一人旅の女性も増えています。現地ツアー会社の催行するハイキング・ツアーに参加すればひとり参加者がいることも多いですよ。
またツアーに参加しなくても個人で行けるハイキングコースはたくさんあります。
例えばバンフからレイク・ルイーズまでバスで行きます。レイクルイーズにはたくさんのトレッキンコースがあるので、自分の体力や見てみたい景色に合わせて選ぶことができます。
初級|レイクアグネス(湖畔のティーハウスでお茶を楽しめます)
初級|プレインオブシックスグレイシャーズ(巨大な氷河が目の前に!)
中級|ビッグビーハイブ(レイクルイーズを上から見下ろせます)
中上級|フェアビュー・マウンテン(標高差1000メートル、体力あるひとにオススメ)
といったハイキングコースを日帰りで楽しむこともできるんです。一人が不安なひとはツアーに参加し、一人を満喫したい人は個人でもまわれます。
バンフのクマについて
クマは、、います。
国立公園っていうのは自然を守るための場所。だから、ハイキングトレイルにクマがいる、というよりはクマや他の動物たちの住んでる場所にヒトがおじゃまさせてもらっている、って考えてみてください。
そんなクマの生息するカナディアン・ロッキーですが、クマの生態やルールを学べばそんなに神経質に怖がる必要はありません。
まず前提として、クマは基本的に人間のことを恐れています。人間の気配がすると、クマのほうから逃げていってくれることがほとんど。
それでも、お互いに気づかずにばったりと出会ってしまうことがたま~にあります。そんなときは、慌てず、騒がず。クマから目をそらさずに、ゆっくりと後ずさりしましょう。
ばったり会ってしまうときって、ほとんどの場合、クマがエサを食べるのに夢中なときなんです。刺激しないようにしていれば、食べるのに夢中でこちらのことは気にしないでしょう。
ただ、もし万が一クマがこちらに向かって襲ってくるようなことがあれば、ベアスプレーで撃退しましょう。
ハイキングツアーの場合はガイドが携帯しています。個人でハイキングする場合は街のアウトドアショップなどで購入しましょう。不安な方は現地ハイキングツアーを利用してください。
日本語ガイドなので英語が苦手な人にもオススメです。
ベアスプレーの使い方はこちらの動画をチェックしてください。
バンフのトレッキングに必要な持ち物について
登山三種の神器って知っていますか?
- レインウェア
- ハイキングシューズ
- バックパック
の基本的な装備のことです。軽いハイキング、トレッキングであっても、これら3つのアイテムだけは揃えておきましょう。
レインウェア
山は天気が変わりやすいです。晴れ予報でもレインウェアは持っていってくださいネ。
できたらゴアテックスなどの防水透湿性素材(防水するけど蒸れにくい素材)がいいんですけど、ゴアテックスのものは高いです。
わざわざ買うのはもったいないという方はBanffのレンタルショップでかりることができます。
バックパック
半日~1日のデイハイクなら30リットル前後のサイズでじゅうぶん。
腰と胸にベルトがついているもの、またレインカバーも忘れずに。
バックパックもBanffのレンタルショップでかりることができます。
ハイキングシューズ
これだけはレンタルではなく、自分の足に合ったものを選ぶこと。
ハイカット、ローカット、ソールの種類など様々です。日本のアウトドアショップなどで店員さんに相談しながら買うことをオススメします。
まとめ
- トレイルが整備されているので初心者でも安心。
- ハイキングツアーに参加すれば女子ひとりでも大丈夫!
- クマ対策を万全にしてハイキングに備える
- 登山三種の神器をそろえておくこと
カナディアンロッキーでのハイキング、あまりハードルは高くないということがわかってもらえたんじゃないでしょうか。
山登りが好きな人も、興味があって悩んでいる人も、ぜひぜひカナディアンロッキーでハイキングにチャレンジしてみてくださいネ!