・バンフの旅行に一番いいシーズンっているだろう?
・飛行機代やホテル代をおさえたいけど、何月なら安いのかな。
・あまり混雑しない時期に旅行がしたい。
この記事ではバンフ国立公園のガイドをしているわたしが、カナディアンロッキー観光のベストシーズンについて解説します。
バンフはなぜ6月下旬がオススメなのか?
カナディアン・ロッキーのベストシーズンはいつなのか。旅行を計画する上で1番に迷うポイントですが、ぼくの個人的な意見では、6月下旬がベストです。
さてその理由なんですが、6月下旬がベストな理由を説明するよりも、ハイシーズンの7、8月を避けたほうがいい理由というべきかもしれません。
それでは以下で理由を説明していきますね。
観光ツアーの参加人数が少ない(少人数のほうがゆったりしたツアーになります)
ツアーの参加者が少ないというのは、結構大きなメリットだと思います。
例えばハイシーズンのお盆は14人乗りの大型バンが毎日満席状態になりますが、6月なら10人以下のことも少なくありません。
ツアーの席がなく、参加できないという事態にもなりにくいですし、なによりも車内がゆったりしていて快適です。
いい写真が撮れます(自撮りが捗る)
7、8月はどの観光地も混雑します。特にレイクルイーズやモレーンレイク、ペイトーレイクといった人気の観光地は人だらけ。写真を撮るポイントはだいたい決まっているので、順番待ちが発生します。
ひどい人は、同じ場所で5分以上写真を取り続けてずっと場所が空かないなんてことも。
そして、順番待ちをしたとしても自分たち以外の人が写り込んでしまうことが多く、残念な写真になってしまいます。
6月ならば観光客の多さにウンザリすることはないでしょう。
駐車場が混んでいない
レンタカーを借りて、ツアーを利用せずに旅行をしたい人にとっては重要です。
レイクルイーズ、モレーンレイクといった人気の観光地は7、8月は規制がはいって車を駐車場にとめられないことが多いんです。
観光地だけでなく、バンフの駐車場もいっぱいになります。渋滞も発生するので車の移動はかなりストレス。6月に旅行すれば、そういったストレスとは無縁です。
レストランの予約が不要
ハイシーズン、特に週末はカルガリー(バンフから近い都市)に住んでいる人たちがバケーションにやってきます。
彼らがレストランを利用するので、早めに予約しないと埋まってしまうんです。予約をしないと人気のレストランでの食事はまず不可能です。
6月なら、ほとんどのレストランで予約することなくディナーを楽しめます。
航空券が安い
成田ーカルガリー往復 (エアカナダ AC10,AC9便)を例に比較してみます。
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2人で旅行したら6万円、3人なら9万円・・・と、バカにならない額の差になります。
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バンフ国立公園の空がクリアに見えやすい
カナディアンロッキーは7月になると気温の上昇と乾燥によって、毎年のように山火事が起こります。そうすると、空が煙に覆われてうっすらと霞がかったような状態が続きます。
せっかくのカナディアンロッキーもクリアな状態でないと魅力が半減です。
その点、6月であれば気温はそこまで高くないので山火事の発生確率が低い。日中の景色はもちろん、星空もより綺麗に見ることができます。
»バンフの星空ツアーの詳細はコチラ (こちらのツアーは現在中止になっています。)
カナダの祝日も避けたほうがいい
カナダの祝日は月曜か金曜にあることが多いのでロングウィークエンドになり、カナダ国民がバンフへ旅行にやってきます。
とんでもなく混雑するので、できれば避けたいところです。以下は2017-2022のカナダの祝日のカレンダーなので参考にしてください。
2017-2018
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2018-2019
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2019-2020
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2020-2021
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2021-2022
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Labour Day | 9/4 | 9/3 | 9/2 | 9/7 | 9/6 |
Thanksgiving Day | 10/9 | 10/8 | 10/14 | 10/12 | 10/11 |
Christmas break (inclusive) | 12/25-1/5 | 12/24-1/4 | 12/23-1/3 | 12/21-1/1 | 12/20-12/31 |
Family Day | 2/19 | 2/18 | 2/17 | 2/15 | 2/21 |
Mid-Winter break (inclusive) | 3/12-16 | 3/11-15 | 3/16-20 | 3/15-19 | 3/14-18 |
Good Friday | 4/30 | 4/19 | 4/10 | 4/2 | 4/15 |
Easter Monday | 4/2 | 4/22 | 4/13 | 4/5 | 4/18 |
Victoria Day | 5/21 | 5/20 | 5/18 | 5/24 | 5/23 |
7月、8月しか休みがとれない人は?
これまで私の独断と偏見による6月に旅行するメリットをあげてきましたが、じゃあ7、8月はデメリットだけなのかといったら、そんなことはないんです。
まず7月以降は気温があがってきます。バンフの街であれば、日中は半袖ですごせるくらい暖かくなります。
気温が上がることにより、ほぼすべての湖の氷が解けていきます。6月では、標高の高い場所にある湖は凍っていることもあります。人気ハイキングコースのレイクマッカーサーなんかは解氷が遅いので7月以降のほうがいいと思います。
また、何月に旅行をするにしてもツアーの申し込みや、ホテルの予約は早めに済ませることをおすすめします。
バンフにあるホテルは、すぐに満室になってしまいます。
特に利便の良い場所にあるホテルは3ヶ月以上前に予約をしておかないと取れなくなることがほとんどなので注意です。
関連記事 バンフのホテルはすぐ満室になります!お盆にカナディアンロッキー旅行を考えている人はすぐ予約するべし! バンフのホテルは立地が大切。高級なホテルほど街から離れてる件について。
6月のバンフ旅行で行くべき場所
レイクルイーズ
カナダを代表する観光地であり、リゾート地でもあるレイク・ルイーズ。
インスタ映えすること間違いなしの場所です。
レンタカーを借りて、個人で行くこともできますが、後に紹介するコロンビア大氷原ツアーに参加すればレイクルイーズにくことができるのでおトクです。
モレーンレイク
カナダの旧20ドル紙幣の絵柄になっている湖で、カナダ人なら誰でも知っていてる憧れの湖です。
先に紹介したレイクルイーズと同じくらい人気があり、訪れた人はほとんどが声を上げて「すごーい!キレイ!!」と感動してしまう場所。
あまりの人気に、駐車場の制限がかかって一般車両は入れなくなることも多いです。レンタカーで行くこともできますが、ツアーに参加すれば規制にひかっからないので確実に行くことができます。
関連記事 絶対にインスタ映えする湖、モレーンレイクの楽しみ方と行き方おしえます。
コロンビア大氷原
カナディアンロッキー観光のハイライトといえば、コロンビア大氷原の雪上車ツアーです。
ここは真夏でもあたり一面雪と氷だらけ。別世界を味わうことができます。
遠くから氷河を眺めるツアーは世界中にたくさんありますが、雪上車にのって氷河の上に行き、歩くことができるのはカナディアンロッキーだけです。
バンフ旅行にきたらゼッタイに行くべき場所といえます。ここは個人で行くことはできないので、ツアーに参加してくださいね。
ハイキング
山歩きが好きな人や、メジャーな観光ツアーではないアクティビティに参加したい人は、ぜひカナディアンロッキーの山でハイキングをしてみてください。日本では見ることができないダイナミックな山々をみられます。
バンフ周辺には、登山初心者でも楽しめる簡単なコースから、登り甲斐のある上級者コースまでたくさんのハイキングトレイルがあります。
個人でハイキングをするのが不安という人は、日本人ガイド付きハイキングツアーもあります。
せっかくバンフにきたなら、身体をつかって山を楽しんでもらいたいので、個人的にはハイキングを日程にいれることをオススメします。
関連記事 【海外登山】登山初心者にオススメ!レイクルイーズからビッグビーハイブ頂上までトレッキング
バンフ旅行ではポケットWi-Fi持っていった方がいいです
バンフのダウンタウン(中心街)は、ホテルやカフェなどのお店に入らないとWi-Fiが使えません。街を歩いていて、ちょっとした情報を調べたいときにスマホを使って調べられないのって、不便ですよね。
ポケットWi-Fiを持っていれば、レストランやお土産屋さんの場所などをいつでもグーグルマップなどで調べることができます。また写真を撮ったらリアルタイムでInstagramなどのSNSに投稿できます。
個人的には、グローバルWiFiが使いやすいと思います。日本の出発空港で受け取り、返却ができるのが便利でいですね。