辛い料理を食べるときには冷たい水を飲みたくなる。しかし中国では、食事の際に出されるのは熱いお茶、もしくは白湯。チビチビとしか口に含むことが出来ず、辛さで悲鳴を上げる舌をリセットすることが出来ない。ヒリヒリがおさまらず、料理によっては完食できないこともある。
常々疑問に思っていた。何故熱いお茶なんだろう。
いままで何人もの中国人にこの疑問を投げ掛けてきたが、麗江で出会った中国人の青年が興味深い回答をしてくれた。
彼が言うには、中国人は遠い昔から移住を続けてきた民族で、新たな土地で生水を飲むのは命に関わる行為だった。そもそも水だけでなく野菜だって生では食べなかった。これは衛生的な問題もあるし、冷たいものを身体に入れること自体が”気”的に良くない。
このような考え方が現在でも習慣として残っているんだそうだ。
なるほど、少しスッキリ。
まあ今後も僕が辛い料理と熱いお茶に悩まされることに変わりはないんだけど。
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