前日に大雨と雹にうたれてバイクで走ったのが原因か、高山病がぶり返してきたのか、またはその両方か。
朝から激しい頭痛に下痢、吐気。しかしリタン滞在を一日伸ばしてしまったこともあり、今日移動しないわけにはいかなかった。
次の目的地はカンゼ。リタンからはバスが出ていないので乗り合いバンで向かう。が、前日に話をつけておいたドライバーが迎えるに来ない。
仕方ないので別のバンを探す。一時間ほどでカンゼ行きの車が見つかったが、三人掛けシートに四人を詰め込んで、しかも雨漏りのする最悪の環境だった。
午前9時に出発したバン、乗客は僕以外全員がタバコを吸うので常に窓を開けている。7月といってもここは標高4000mオーバーなのでかなり寒い。窓側に座っている僕は冷たい風を受け、雨に濡れる。この日の僕の服装は、Tシャツにカーディガン、下はハーフパンツ。これは前日に濡れた長ズボンとダウンジャケットが乾いていないから。
カンゼへの道の路面状態は凸凹、頭をシェイクされ、その度に頭に鈍痛が走る。更に道路が大雨で泥々になっているため車を降ろされ、泥まみれになりながら押すこと十数回。たった200kmほどの距離なのに、10時間も掛かった。
かつてないほど辛い移動。
唯一の救いは、僕の格好を笑っていた叔父さんが牛肉麺をおごってくれたことだった。
変なとこで優しい中国人。だからこの人達を嫌いになれないんだよなあ。。
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