航空会社ANAに感動したので書きました。(ちょっと長いです)
羽田空港のANAチェックインカウンターで僕は焦っていた。
カナダ入国のためのeTA(アメリカのESTAみたいなやつ)の申請をスッカリ忘れていて、その場で申請するもなかなかうまくいかずテンヤワンヤ。何度トライしてもエラーになってしまうのだ。
あーでもないこーでもないと言いながら、スマホだからダメなのかも、と親切なスタッフさんがタブレットを借してくれる。半分泣きそうになりながら試してみると、ようやく受理された。
ことのきすでに搭乗時間5分前。こりゃもうダメかと思っていると、スタッフの方たちが僕の荷物(かなり重い)を持ち、
「急ぎましょう、まだ間に合うかもしれません!」
と、スタッフ用(?)の手荷物チェックルームに案内してもらう。その後税関を通り、搭乗ゲートへ全速力。三人のスタッフが汗だくで荷物を運ぶなか、ぼくは手ぶら。
王様になったのかと思った。
なんとか搭乗時間に間に合った。こんな親切な対応をしてもらったらチップを払わないわけにはいかん。
「みなさんでコーヒーでも飲んでつかあさい」
と、財布から3000円を差し出す。
「お気持ちだけで充分でございます。このたびは私どもの不手際で遅れてしまって申し訳ごさいませんでした。気をつけて行ってらっしゃいませ」
爽やかすぎる笑顔で断られる。対応がイケメン過ぎる。チップくらい受け取っていただきたかったけど、どうやらコンプライアンス的にダメらしい。
機内に乗り込む。受け取っていた搭乗券を確認すると、やけに席番号が若い。15Fと表記されたその席は、なんとプレミアムエコノミーなるものだった。
プレミアムエコノミーとは、ビジネスシートのすぐ後ろに位置し、前後左右のシート間隔が広く足をゆったり伸ばせる席だ。座席もフワフワして柔らかい。ここでは両隣に座るオッサンにひじ掛けを占有されて窮屈な思いをすることもなければ、後ろの席のオバサンの雑なモニタ操作に不快感を感じることもない。(モニタや食事用デスクがシート埋め込み式でなく独立してるから)
プレミアムエコノミーは選ばれしもののための席であり、 その快適さは通常エコノミーのそれとは比較にならない。まさしく王様が座るための席であり、、、とそれは言い過ぎかもしれないけど、エコノミーしか座ったことのない僕にとっては天上人になった心地だ。飛行機なだけに。
このアップグレードもあのイケメン達が手配してくれたんだろうか。恩着せがましくそのことを僕に伝えることをしないとこがまた粋である。ニク過ぎるわ。
もうサービスが良いとかいうレベルじゃなく、彼らは本物の紳士なんだと思った。僕もANAの皆さんを見習って紳士を目指します。乗客もスタッフもみんな紳士。紳士の紳士による紳士のための航空会社、それがANA。
今後、航空会社は可能な限りANAを使うことに決めました。あと、全財産でANAの株買います。嘘です。でもANA大好き。最高。というわけで皆さんANAを使いまくってね。あとカナダに行く人はeTAの申請を忘れずに。
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