カナダは家賃相場が高く、留学生やワーホリの人にとって一人暮らしは非現実的。そこで現実的な選択肢となってくるのが複数の人と1つのアパートや家をシェアするシェアハウスです。
シェアハウスといっても、立地や環境、一緒に住む人によって快適性は大きく変わります。自分の条件や好みにあったシェアハウスを探すのは意外に大変なんです。
この記事では、少しでも住みやすいシェアハウスを効率よく探す為のチェックポイントをまとめてみました。これからシェアハウスを探す人はぜひ参考にしてみてください。
こちらの関連記事にて基本用語をまとめているので、わからない用語があればチェックしてみてください。
もくじ
カナダのシェアハウス探しで重要な4つのチェックポイント
自分にあった快適なシェアハウスを探す為にはポイントを押さえて、それぞれをきちんとチェックしておくことが大切。過去、カナダで3回引っ越しをした自身の経験で学んだのが、以下の4点を絶対に確認する事です。
- フラットやハウス、部屋の環境について
- 立地や周辺地域の環境について
- 一緒に住む人について
- 家賃や契約について
情報の多さ、制限のある期間、面倒なインスペクションなどに圧倒されてついつい大事なポイントをチェックするのを忘れがちですが、この4点についての確認は絶対にするようにすると、後々後悔したり、トラブルに巻き込まれたりを防ぐことができます。
このリストだけではだいぶざっくりしているので、実際の部屋探しで役立つ4点それぞれの具体的なチェックポイントについて紹介していきます。
インターネット、SNSを使ってシェアハウスを探す
カナダでシェアハウスを探す場合、ほとんどの人がインターネットやSNSをつかって探します。
例えばバンクーバーに住む場合は、Facebookで「Vancouver, rent, home, share house, roommates」といったキーワードで検索し、グループに参加すれば情報が見つかります。
また、Kijijiというポータルサイトもカナダ全土でつかわれているのでオススメです。
インターネットで部屋探しをするうちに、なんとなくその地域の家賃相場もわかります。
安い物件を見つけるコツ
安い物件を探すコツですが「自分から発信すること」です。
どういうことかというと、前述したFacebookのグループに「部屋を探しています。日本人で、何歳で、学生(または職種)です。」といった内容を投稿します。(部屋を貸す人だけでなく、借りたい人も投稿できます)
自分から発信する理由はふたつあります。
- 日本人に部屋を貸したい人が多い
- 部屋は貸したいけど、公には募集したくない
まず、日本人に部屋を貸したい人が多いのは、「日本人はきれい好きで、騒がしくしない」という理由があります。これはカナダ人が一般的に持つ日本人に対するイメージです。
もうひとつは、事情があって公には募集したくない(できない)ない人がけっこういること。こういった物件は相場より安いことが多いので安く借りれられることがあります。
ぼくは相場700ドル/月の地域で500ドル/月に住んでいたことがありますが、こういう物件はほぼ公開されません。(されたとしてもすぐに他の人に借りられてしまいますよね)
フラットやハウス、部屋の環境について
自分が住む事になる部屋の中はもちろん、建物、家、アパート内の様子を下記の点を中心に確認しましょう。
バスルームは何個あるか
建物内にバスルームがいくつあるかは必ず確認。住人の数に対してトイレやシャワーの数が適切かを判断する為です。ちなみに、私は過去最大で7人で2つのバスルームというシェアハウスに住んでましたが、個人的にはちょっと数が足りないなと思っていました。シェアメイト数-バスルームの数=1くらいが快適かなと思います。
プライベートはあるのか
部屋を複数人でシェアするのか、自分ひとりの部屋があるのかをきちんと確認。この点はインスペクション前にしておくことをおすすめします。プライベートルームに絞って探しているのにシェアルームだった場合に無駄足となってしまうのを避けるためです。また、シェアルームの場合は何人部屋なのかもしっかり確認しましょう。
家具付きかどうか
部屋を探す時に、FurnishedとUnfurnishedという表記を見かけますが、これは部屋が家具付きかどうかを表しています。家具付きでない場合、最低限ベッドフレームとマットレスを自分で用意しなくてはならないので注意が必要。
冷蔵庫の大きさ
住んでみて以外に気になるのが冷蔵庫の大きさ。3人以上住んでるのに300Lくらいの小さい冷蔵庫だったりすると、自分が使えるスペースがかなり少なくなります。住んでる人数対して十分な大きさの冷蔵庫があるかもしっかりチェックしておきましょう。
清潔かどうか
清潔かどうかはかなり重要です。カナダには様々な国から外国人が移住してきています。日本人の感覚ではありえないような不潔な部屋もありえるので、キッチンやバスルームなどの共有スペースが清潔かどうか必ずチェックするようにしましょう。
立地や周辺地域の環境について
部屋や建物内の様子については比較的ちゃんとチェックする人が多いと思いますが、意外と忘れがちなのが周辺エリアや立地についてのチェック。以下の点は最低限押さえるようにしましょう。
駅やバス停へのアクセス
学生や仕事で毎日の通勤、通学が必要な人にとっては必須のチェックポイント。部屋の紹介にだいたい駅まで徒歩XX分と書いてありますが、オーナーによってはさばをよんで記載していたりするので、自分で歩いて確認する事をおすすめします。合わせて、電車やバスの頻度や終電/始発の時間等もチェックしておきましょう。
騒音はないか
大きな幹線道路や線路に近い物件の場合、車の音や電車の振動などが気になる場合があります。また、空港近くのエリアの場合は飛行機の音もかなり聞こえるので、音や振動に敏感な人は事前に騒音についてしっかり確認しましょう。
害虫の状況
ぼくの友人の経験談ですが、バンクーバーはゴキブリやネズミとの遭遇率が非常に高いそうです。インスペクションに行った時はすごくキレイだったのに、いざ住んでみたらゴキブリハウスだった何てことも多々あります。部屋や建物の見た目だけでの確認だけでなく、現住人にゴキブリやネズミが部屋にいるかを口頭でも確認しましょう。
一緒に住む人(ペット)について
さて、もしかしたら部屋や建物の確認よりも重要かもしれないのが、一緒に住むフラットメイト/ハウスメイトを知っておくことです。特に長く住みたいと思っている人は自分に合うフラットメイト/ハウスメイトを根気強く探すのが大切です。
住人の職業や年齢、生活スタイル
一緒に住むうえで、その人(達)がどんな職業でどんな生活を送っているのかを知るのはとても重要。多くの場合、自分と似たライフスタイルの人と一緒に住むと上手くいく事があります。その為、フラットメイト募集の広告には「社会人の人」「ワーキングホリデーや旅行者はNG」などという記載があるのもたまにみかけます。自分がワーホリや学生の場合は、同じような境遇のフラットメイト/ハウスメイトを探すと友達になりやすいのでおすすめです。
また、ハウスメイトの年齢が若すぎると毎晩パーティで夜うるさくてまともに眠れない、という可能性も。この点もきっちりと確認しておきましょう。
何人住んでいるか
住人の人数の把握はとても重要。特に3人以上が住む大き目のシェアハウスの場合、入居してみたらリビングにもう一人住んでたとか、一人部屋と思っていた部屋にカップルが住んでたという事もありえます。住人が増えるほど、いろいろとストレスが増えるので、最初から正確に住人の数を確認して、納得した上で住むようにしましょう。
住人同士の関係性
2人以上の住人がいる場合、その人達の関係性をなんとなく探っておく事も大事。例えば、兄弟や親戚同士だったりした場合、その人達の家族が休日とかに頻繁に訪ねてきて、なんとなく居心地が悪いという事もありえます。
カナダのシェアハウスの家賃や契約について
家賃の支払いや退去時のお金のトラブルを避けるためにも、家賃や契約については住む前によく確認してください。口頭確認だけでなくメールやSMS等でしっかりと文書として残しておくことがポイントです。
家賃にビル(光熱費)は含まれているか
部屋を貸し出す際に、人によって家賃に光熱費を含んだ金額を提示する場合と、光熱費を含まない家賃を提示する場合があります。また、インターネット代も家賃に含んでいる場合と、別で支払いの場合があります。入居を決める前に、家賃に何が含まれているのかはしっかりと確認しましょう。
ボンドは何週間分か
カナダでは部屋を借りる際にボンド(Deposit)と呼ばれる保証金の様なものを支払います。シェアハウスの場合は、オーナーやその物件を契約している人次第で、1週間~4週間とばらつきがあるので、入居前に何週間分を払うのかきちんと確認しましょう。実際に入居を決めてボンドを支払った場合は、支払い記録をしっかりと残して、退去時に金額でもめる事が無い様にしましょう。
リースにサイン(契約)する必要があるか
大人数のワーホリ、学生向けのシェアハウスの場合にはほとんどありませんが、2~3人でシェアしている物件では、不動産屋との契約にサインをする必要がある場合もあります。その場合、大抵は半年~1年の契約になるので、短期の滞在にはあまり向きません。
最低滞在期間はあるか
シェアハウスによっては、最低XXか月滞在と記載がある場合があります。特にその最低滞在期間が長い場合、住んでみて気に入らないからまた引っ越すといった事が容易にできないので、入居を決めるのは慎重にならなければなりません。良い意味では、最低滞在期間が長いシェアハウスは住人の入れ替わりが少ないので住環境が落ち着きやすいというメリットでもあります。また、最低滞在期間とは逆に期間限定で部屋を貸している場合もあるので、その場合も住める期間をきちんと確認するようにしましょう。
ハウスルール
複数人の知らない人同士が同居するシェアハウス。家の中の秩序を保つ為に、独自のハウスルールを決めている事が多いです。シェアハウスを探す際に、そのハウスルールを聞いておくことで、その家での生活の雰囲気や全体像がつかめるので、ぜひ聞いておきましょう。
掃除の当番等があるか
シェアハウスの住人の中には掃除、片付けができない人もいます。掃除の当番がないと、きれい好きな人がいつも掃除をしているという事になりかねません。当番制がある場合、きれい好きの人にとっては安心です。人数が少ないシェアハウスでは、比較的きちんとした人が多いので、当番制でなくても平等に掃除できる場合もあります。
パーティー等を開くことがあるか
若い人が集まるシェアハウスでよくあるのが、実はパーティーハウスだったというパターン。自分自身がパーティー好きの人にはもってこいの環境ですが、静かな環境で落ち着いて暮らしたい人にとってはかなり嫌な環境。パーティーを開く事があるのか、あるとしたらどのくらいの頻度なのか等をきちんと確認しておきましょう。
友達を招くのはOKか
シェアハウスによっては、友達の連れ込みや宿泊を禁止している場合があります。友達を家や部屋に呼びたいと思っている人はしっかりと確認するようにしましょう。ちなみに、彼氏や彼女だったらOKや、逆に友達だけOKなど細かいルールがある場合もあるので、そのあたりも含めて確認した方がよいです。
まとめ
過去3回の引っ越しとシェアハウス暮らしによって学んだポイントをまとめてみました。特に、これから初めてシェアハウスに引っ越す人にとって、どんなポイントをチェックすべきかがあやふやだったりするので、私の経験を元にまとめたチェックポイントをぜひ参考にしてもらえればと思います。
ちなみに、ポイント別の優先度として、個人的には部屋のキレイさとかも大事ですが、一緒に住む人と合うか合わないかが一番大事だと思っています!
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