この記事は、池谷裕二さん著作の「生きているのはなぜだろう」という絵本についての感想文です。
ほぼ日の挑戦的なコピー
この本には、答えがあります。
というコピーには、正直いって違和感を覚えた。
生きることの意味にもし答えがあったとして、それは万人に共通するものなんだろうか?
はたして数十ページの絵本で伝えきれるものなんだろうか?
大袈裟な宣伝文句で、なんだかいやらしい。ほぼ日らしくないなあ・・。
というのが、この本を紹介したウエブページをみた感想でした。
参考 生きているのはなぜだろうほぼ日刊イトイ新聞「生きているのはなぜだろう」を読んだ経緯
コピーに対する違和感もあり、「まあ読まなくてもいいか」と思いつつも、本そのものには興味があってSNSでシェアしたところ、
「面白そう、読んでみたい!」(30代 女性)
「答えだけ教えてくれ」(20代 男性)
「読んだ感想聞きたい〜」(20代 女性)
など、数人からメッセージがありました。
普段から本を読まないような人も反応していて、「へー、やっぱりみんな生きることについて興味あるのね」と思い、ま、あんまり期待せずに読んでみるか。と思ったのでありました。
「生きているのはなぜだろう」を読んだ感想
絵本というジャンルで、「生きているのはなぜだろう。」という重いタイトル。
感受性が豊かな人が読んで、そこからなにかをつかむような抽象的なストーリーだろうと思っていた。
けど、違った。論理的な内容だった。
論理的ゆえに、前提とする知識や、言葉の定義がちょっと難解で、1回読んだだけでスっと腑に落ちない。
5日間で5回読んでみて、理解にはまだまだ遠いし、正直に言うと、「だから何なんだ?」という思いもあったりする。
◆◇◆
この難しい絵本を理解しやすいように、著者による解説文があるんだけど、この解説文も論文ちっくでやっぱり難しい。
じゃあ、どこに(なぜ)魅力を感じるかというと、
「(何のために生きるのかを)この社会ではなく、自然の法則に答えを見つけたいと思いました」
という著者のことば。スピリチュアルを排除した上で、行きついた答えというのがとても興味深いのでした。
同じような感想をチベット仏教の高僧が書いた「チベット生と死の書」という本を読んだ時にも感じた。
この本は「スピリチュアルを極めていったら、科学に近ずいていった」という内容で、やっぱり理解はしきれないけど、ほうほうなるほど、と思えたのでした。
◆◇◆
さて、1ヶ月前の僕のインスタストーリーで反響の多かったこの本ですけど、ぜひ読んでみてほしい。(そしてどんな感想もったか教えてほしいです)
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