この記事は、ユーコンにあるパディピークという山でバックパッキングしたことについて書いています。
ホワイトホース周辺で景色のいいところをハイキングしたいという人の参考になれば。
パディピークについて
ホワイトホースから車で1時間ほどの場所にカークロスという街があります。パディピークトレイルの登山口はカークロスからさらに15分ほど走った場所にあります。
前回のサミュエル氷河トレイルよりはホワイトホースから距離が近く、アクセスしやすいので旅行者にもおすすめです。
トレイルヘッドはこの辺り▼
バックパックの装備と食料について
68Lのバックパックで12kgくらいの荷物を背負っていきました。
水は1.5リットル。キャンプ地を湖のほとりにしようと決めていたので、調理用の水は現地で調達です。
食料は簡単にすませました。
- 出発が午後だったので無し(昼)
- 尾西のドライカレーライス(夜)
- 尾西の五目ご飯(朝)
- クリフバー、ナッツ(行動食)
今回の食事は、日本から送ってもらった尾西のフリーズドライフード。
クノールのインスタントフードは安くて量もあっていいんですが、15分の調理が必要でガスがもったいない。尾西のドライフードならお湯を入れておくだけで作れるので楽でいいです。
クマについて
ぼくが訪れたのは8月の中旬。クマの気配はほとんど感じませんでした。足跡や糞を見ることもなかったので、あまり生息していないのかもしれません。
とはいえ、ベアスプレーとベアキャニスターは持っていきました。念の為。
パディピーク・バックパッキングの内容(写真多めで解説)
歩行距離:20km
高低差:1350 m
難易度:中
※難易度:中としたのは、湖からピークまでのがれ場にスクランブル(手を使って登る)要素があるから。トレイルもなく、ルートファインディングが必要になります。高低差は1350mですが、2日にわけているのでそこまで大変ではありません。
ハイウェイ沿いの登山口からあるきはじめます。特に看板などはないので、Google Mapのロケーションでナビして行くことをオススメします。
ATVトレイルなので、歩きやすいんですが、はじめは景色的にイマイチ。ATVやピックアップトラックがあれば最初の退屈な7,8キロの区間を歩かずにすみます。普通のSUVではかなりキビシイかな。無理すればいける??あまりオススメはしませんが。
5キロくらい歩くと森林限界をこえ、景色がひらけてきます。ここまでくると、360度山に囲まれて自然のなかにはいってきた、と思える風景を味わえます。
さらに歩くと、モレーンが見えます。キャンプ地の湖はモレーンにそって歩いていきます。ピークに行くトレイルから少し外れるので注意。
到着!
カナディアンロッキーにある湖のよいな、白濁したエメラルドグリーン。ユーコンではあまり見ない色です。太陽が出てくれればもっと鮮やかに見れるはず。
と祈っていたら晴れてくれた!この湖、こんなに綺麗なのに、地図上には名前がありません。小さすぎるから?バックのパディピークもカッコいいし、かなり絵になる風景です。
この最高のロケーションなのに、ハイカー(キャンパー)はぼくひとり。これがユーコン・ハイキングの良さですね。まじで人がいない。笑
標高が高いので夜はかなり冷えます。マイナス5度くらいかな?風もけっこう強い。
沸かしたお湯をナルゲンボトルに入れ、ホッカイロにして眠ります。
上の写真は別の日にもう一度ここに来たときに撮影したもの。ばっちりオーロラでています。時間帯は1時くらいだったかな。8月下旬以降なら空が暗くなるのでオーロラばっちり見えます。
二日目、テントを残してパディピーク(頂上)を目指します。湖からピークまでは、ひたすらモレーンのがれ場を歩いていきます。一日目に比べるとかなり歩きにくく、傾斜も強い。
頂上にあるラジオ塔を目指して歩きます。湖からはゆっくり歩いて2時間くらいかな?
頂上に到着。ガスってる。。かすかに湖がチラリ。
とりあえず、メシをくう。尾西のドライフードは水を入れておくだけで出来上がるのが素晴らしい。頂上で五目ごはん。サイコー。
そうこうしていうるちにガスが晴れてきました。湖の色が濃い!キャンプ地の色と全然ちがいますね。
風景を楽しんだら下山です。トレイルがあるわけではないので、どこでも歩けます。帰りは、キャンプ地の湖を見下ろせるポイントを目指して歩いてみました。
バックパッキングを終えて
このトレイルを歩いた2週間後には、友達ともう一度やってきました。それくらい良い。いや、トレイルじたいのクオリティはそうでもないかな?基本ATVトレイルトレイルだし。
ただ、キャンプ地の湖は素晴らしい。二回目にきたときも、他パーティは泊まっていなかったので、おそらくあまり知られてないのかな?ブログで紹介しておいてこういうのもなんだけど、あまりメジャーにならないでほしいなあ。
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