・フィリピン留学ってIELTSのスコアアップにつながるの?
・評価の高いIELTS専門校を知りたいです
こんな疑問をもつ人に読んでもらいたい記事です。
CNS2に留学して感じた、大まかな感想
CNS2の良いところ
- 給食がけっこうおいしい
- 留学費用が他校と比べて安い
- 少人数(他の生徒と仲良くなりやすい)
- 街の中心だから便利。レストランなども近いから給食に飽きたときにいつでも
- 生徒のやる気が高いので影響されて勉強できる
CNS2の悪いところ
- 先生がよくサボる(別日に補填授業あり)
- 教材が古い。または欠損している。
- 先生のティーチング能力に差がありすぎる。
- 先生の評価システムがない。(先生を評価するアンケートがない。生徒から先生への評価がないので、先生に緊張感がない。平気で遅刻したり、授業中にスマホをいじっていたりする。)
- オーディオ設備に難あり(リスニングの音声が音割れしたり、ところどころ飛ぶ)
- マネージャーの責任感が低い(禁止されているにもかかわらず母国語で話している、自習室で雑談して迷惑、IELTSの本試験当日の引率担当が遅刻してくる、マネージャーの英語力が低くて説明が不明瞭、などなど)
CNS2の設備や寮について
寮、シャワーなど
一人部屋(シャワー付き)を選んだのですが、ホットシャワーが機能しませんでした。学校側の対応としては、共同シャワーを使うようにとのこと。返金はありませんでした。
授業のシステム
授業は基本的に8コマで構成されています。グループ授業5コマ、マンツーマン授業5コマ。
グループ
- Speaking
- Reading
- Listening
- Pronunciation
- Grammar
マンツーマン
- Speaking
- Reading
- Writing
インターネット環境(Wi-Fi)
画像とテキストだけのサイトすら読み込めないほど悪いです。英語の情報を調べたくても読み込み速度が遅すぎて調べられないので困りました。深夜、皆が寝ていれば快適です。
CNS2の授業について
スピーキング授業 ★★★★☆
役に立ちました。
マンツーマン授業とグループ授業の2コマあり、どちらの先生も教え方がうまく、テクニックや使えるフレーズを細かく教えてくれます。
ライティング、スピーキングはフィードバックがないと伸びにくい科目です。フィリピン留学でもっとも役に立つ授業だと思います。
先生の発音はキレイなので、フィリピン訛りを心配する必要はほとんどありません。
リスニング授業 ★☆☆☆☆
結論から言うと、CNS2のリスニング授業は、全く意味のないものでした。
授業は先生の用意したオーディオ教材と問題用紙をもらい、解答します。その後、オーディオをもう一度聞きながら答え合わせ。
オーディオ教材は、YouTubeなどにいくらでもサンプルがあるので、お金を払って留学する価値は無いと思いました。
一番がっかりさせられたのは、英語の歌詞のディクテーションをさせられたこと。これには生徒全員、苦笑いでした。日常会話や基本英語のコースならともかく、なんでIELTSの勉強をしにきているのに、こんなことをさせられているのか・・
もちろん、IELTSリスニングの模試の授業もありましたが、わからない部分があって質問しても、「オーディオがそう言っているから」としか答えてくれませんでした。
なんて意味のない授業なんだ・・と皆あきれてしまい、そのグループ授業に参加する人はほとんどいなくなりました。
役に立たない授業に時間を使いたくなかったので、自習していましたが、高い授業料が無駄になっている感はあります。
他にも色々な場面で腹の立つことが多く、イライラして勉強に集中できなくなることが何度もありました。
リーディング授業 ★★☆☆☆
授業は役に立たないけど、教材は魅力的です。
リスニングと同様に、教材を渡されてひたすら解くというものです。SkimmingやScanningなどの基本的なテクニックは教えてくれますが、そもそもリーディングはどれだけボキャブラリーを知っているかでスコアが決まるので、先生が教えられる範囲は少ないのかもしれません。
ネットでリーディングの教材を探すことも出来ますが、ケンブリッジの過去問を格安で売っているので、そこに関してはメリットだと思います。
よっぽどのビギナーでないかぎり、フィリピン留学の授業のおかげでリーディングのスコアが伸びることはないと思います。中級者以上は自分の努力でスコアを上げるしかないかと。
ライティング授業 ★★★☆☆
役に立ちました。
留学前に、自己学習でどんな風にエッセイを書けばいいのかは調べていましたが、実際に自分が書いた内容が正しいのかわからないので、チェックしてもらう必要があります。色々なパターンの書き方を教えてもらえるのでバリエーションが増えます。
困ったのは、先生によって教え方が違うこと。先生Aに教えてもらった方法で書いたエッセイを、先生Bに見せたら「この書き方ではダメだ」と言われたことがあります。
また、間違ったことを教えてくる先生もいるので注意が必要です。
文法の授業 ★★★★☆
個人的にはかなり役に立ちました。
文法は日本の参考書で勉強したほうが効率的だとおもっていたんですが、先生の教え方がわかりやすく深い理解ができました。
IELTSのライティングセクションでは、英文の構造を理解し、それらを使い分けてエッセイを書く必要があります。また、どういった文法を用いるとアカデミックな文章になるのか、といったことも教えてもらえるので、凄くためになる授業でした。
CNS2での勉強の結果
IELTSのスコア 5.5から6.5にアップしました
入学直後 | 6週間後 | |
Listening | 5.5 | 6.0 (0.5 up) |
Reading | 5.0 | 6.0 (1.0up) |
Writing | 5.0 | 6.5 (1.5up) |
Speaking | 6.0 | 6.5 (0.5up) |
Overall | 5.5 | 6.5 (1.0up) |
わたしはこれまでにIELTSのオフィシャルテストを受けたことがなかったので、実際のスコアはわかりませんが、CNS2入学初日に受けた模試はオーバーオール5.5でした。
6週間後に受けたオフィシャルテスト(アカデミック)では、オーバーオールで6.5をとることができました。目標スコアは6.0だったので、無事クリアできました。
留学中の勉強量
さて、ではどれくらい勉強したかというと、食事、睡眠、シャワーの時間を除いて、すべての時間を英語の勉強に当てていました。
わたしは授業中の集中力をキープしたかったので、7時間は寝るようにしていました。実際の勉強時間は1日13〜14時間くらいでしょうか。土日は授業がないのと、リフレッシュも必要だと思ったので5時間くらいの勉強量だったと思います。
こんなに勉強したのは初めてというくらい勉強して、知恵熱が出るほどでした。
わたしは他の生徒と比べると多く勉強していたほうですが、一部の生徒を除いて、ほとんどの人が真剣に勉強しています。この環境は勉強をする上でとても良いものでした。
フィリピン留学でIELTSの勉強をする最大のメリットは、勉強熱心な生徒に囲まれている環境にあると思います。
個人的な結論:IELTSの勉強するならCNS2は止めたほうがいい。
ネットで情報を調べると、フィリピン留学でIELTSの学習をするならCNS2がオススメという記事をよく見ます。わたしもそれらを読んで、CNS2に決めました。
2017年くらいまでは良かったみたいですが、優秀な先生がほとんど辞めてしまった現在(2019年)は、先生の質も、設備の質も低い学校になってしまっています。
いい先生も残っていて役に立つ授業がある一方、ほとんど役に立たない授業が1/3をしめている状況は、高い授業料に見合っていないという感想です。
この事実だけで、いかにCNS2が酷い状態にあるか、想像できると思います。この問題だけでなく、学校運営側の問題意識の低さや、やる気のなさにイライラすることが多かったです。
わたしの場合、留学期間が2ヶ月しかなかったので別の学校に移れなかったのですが、できることなら移動したかったです。CNS2に残った生徒も、学校のカリキュラムにはほとんど期待せず、授業に参加せずに自習をしている人が多かったです。実際わたしも8コマ中、3コマの授業は参加していませんでした。
フィリピン留学を利用してIELTSのスコアを伸ばすには、先生がどれだけIELTSに特化した知識、戦略を持っているかにかかっています。アルバイト感覚の先生が多いCNS2でははっきり言って、失望させられることが多かったです。
IELTS本試験のタイムリミットがなく、勉強だけじゃなく外国人との交流を楽しみたい、という人には合っているかもしれません。
フィリピン、バギオでIELTSの勉強をするならPINESに行くべし
CNS2からPINESに移った台湾人の友人に聞いたところ、先生の質、教材の質、設備の質、すべてCNS2よりレベルが高く、満足できる内容だったそうです。
CNS2と違い、先生がトレーニングを受けてからでないと働けないシステムになっているので、一定のスタンダードがキープされているんだとか。
利用したエージェント
フィリピン留学をするにあたって夢カナ留学
いう留学エージェントを利用しました。他のエージェントと比較すると若干安い費用だったのでシェアします。
いくつかエージェントを比較したいという人はSchool With、ヒューマンアカデミーなどの大手エージェントと比較してみてください。