韓国人の女子会

フィリピン留学の同期、というかBESI校内人口のほとんどが韓国人で、そのほとんどが大学生。男たちは英語の勉強よりも遊びたい盛りのようで、毎夜のように酒を買い込み宴会を開いている。

そして、そんな男衆についていけない比較的真面目タイプの女の子たち。どうやら彼女たちもストレス発散は必要らしく、しばしばデリバリーのフライドチキンで女子会を開くのだ。

酒の飲めない僕は、どちらかというと真面目女子側に属しており、女子会参加者のうち日本人は僕だけであとはみな韓国人女子。こんなとき、韓国人女子会では決まってある話題で盛り上がる。

「韓国人男子の兵役話にはウンザリだわ。」

ほうほう、と思った。

なんでも、韓国人男性が酒を飲みはじめると、必ず兵役の話題で盛り上がるらしく、「俺はこんな僻地にまわされた」「俺の教官の厳しさは半端じゃなかった」など、いかに自分が辛い目にあったかを競うように語るのだという。

そんな兵役男子に対する女子らの反応はしかし、とても冷ややかだ。

「わかる、わかるよ。大変だったと思う。国を守ってくれてありがたいとも思ってるの。でもね、酒を飲むたびに暗に感謝を求められるのはウンザリ。あんたたち、シツコイのよ！」

兵役制度のない日本で育った僕にとって、友人の兵役話は興味深いものだった。が、この話題、韓国では「ウザい男の言動あるある」トップ３に入るくらい嫌われているようだ。

同じ男として同情を禁じ得なかったが、ここは女子会。苦笑いしながら、ただただ同意するばかりなのでした。