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2019年スコーミッシュでのクライミングをふり返って。

約3週間のスコーミッシュ滞在が終わりました。

毎日楽しくてしかたがなく、充実したクライミングライフを送ることができました。ただ、クラマーとして強くなったかというと、期待していたほどの成長はできなかったように思います。

来年への宿題をたくさん残してしまった夏になりました。

スコーミッシュで登ったルート一覧

Bed time 5.10a OS(master)
Burgers and Fries 5.7 OS(master)
Laughing Crack 5.7 OS(master)
Over Forty 5.11a
Quarryman 5.8 OS(master)
Seal Cove Traverse 5.9 OS(master)
Swept Away 5.9 Follow
Popeye and the Raven 5.10c OS(master)
Perspective 5.11a
The Reacharound 5.9 OS(master)
Glass Ribs 5.10c OS(master)
More Than Just a Pretty Face 5.10c OS(master)
Tricky Dicky 5.10c OS(master)
Waiting on Dylan 5.10d
Wavy Gravy 5.10d
Channelling Your Wheaties 5.11a OS(master)
The Right Stuff 5.11a
Rock on 5.10a (5 pitch) Follow
Squamish Buttress 5.10c (7 pitch) Follow
Creeping Right 5.10d FL
Two Bit Cop Out 5.12b
Climb and Punishment 5.10d RP
Werewolves of London 5.11a
Angel’s Crest 5.10b (13 pitch)
Jeff and the giant Reach 5.11c OS(master)
Quagmire Crack 5.10c Follow
Canadian compromise 5.10a Follow
Neet and Cool 5.10a OS(master)
Flying Circus 5.10a OS(master)
Parthners in Crime 5.11a

改めて見返してみると、レッドポイントしたルートがほとんどありません。

オンサイト(フラッシュ)か、登れていないかのどちらか。これは、花崗岩クライミングの経験値を増やすため。ひとつのルートに拘って何度も登らないようにしていたからです。

にしても、5.11以上は登れてないのばかり。恥ずかしいな・・。

  • 記録し忘れたルート多数あり
  • 赤太字は来年リベンジしたいルート

オンサイトトライへの考えを改めたことについて

これまで僕は、オンサイトトライに対して緊張感を持ったことがありませんでした。

「とりあえずテンションかけて、ドローかけながらムーブを探っていこう」

くらいの気持ちで、一撃で登る気持ちはほとんどなし。5.11-くらいならオンサイトできるけれど、12台のルートでは最初から諦めているのでした。


登れないルートが登れるようになる、というのはクライミングの大きな魅力のひとつだと思う。だからオンサイトにこだわらなくても、これまでは楽しめていたのです。

が、今回のスコーミッシュでのクライミングを経て、オンサイトトライの重要性について考えを改めることになりました。

というのも、今シーズンはパートナーに恵まれたこともあり、マルチピッチクライミングをする機会が多かったからかもしれない。

10ピッチ以上あるようなマルチピッチクライミングでは、ひとつひとつのピッチに時間をかけていられません。マルチでは一撃で登りきれる強さ、上手さが求められる。レッドポイントの最高グレードはほとんど意味がなくなるということ。

マルチピッチの楽しさを覚え、今後もいろいろなルートに挑戦していくには、オンサイト能力を上げる必要があるということを痛感しました。


オンサイトトライについて考えを改めたもうひとつの理由、それはトラッドクライミングをはじめたことが関係しています。

トラッドクライミングでは、何番のカムをいくつ持っていけばいいのか、どこで使うのか、といったプロテクションのマネージメントが重要になる。

ギアが多すぎると重く、かさばって登りにくくなる。逆にギアが少ないとプロテクションがとれずに怖いし、弾切れで登りきれなくなる。

プロテクションの種類、数、位置を把握しているかどうかが、登りきれるかどうかに大きく関係していて、オンサイトトライとレッドポイントトライの差がスポートクライミングの比ではないくらい違うように感じました。

そして、そのプロテクションのマネージメントがトラッドクライミングの魅力のひとつでもあるわけで、否応なしにオンサイトトライへの集中力を高めるのだと思います。

強くなるために|来年への宿題

今回のスコーミッシュ滞在では、『5.11aのトラッドルートを登る』という目標を立てていました。

というのも、来年のbugaboo遠征を見据えると、花崗岩の5.11aくらいは登れる実力がないと話にならないと思ったから。

結果から言うと、5.11aのトラッドルートはオンサイトすることができました。

ただし僕が登ったルートは、カムを使ってプロテクションはとるものの、クライミングのスタイルはフェイスクライミング。

手と足でジャムをしっかりと決めないと登りきれないルートでは5.10−をオンサイトするのが精一杯。5.11aを登るには技術と経験が全然足りていないように感じました。

具体的にダメ出しをすると、以下のような点がダメダメでした。

  • オブザベーションが下手
  • カムの選択が不正確
  • プロテクションを信用できていない
  • フットジャムが下手

というように、基本的には全部ダメ。

まずオブザベーションに関しては、下から見てもクラックのサイズ感がほとんどわからなかった。これは経験が足りないのもあるが、やはり見かたが雑なんだと思う。これまでオブザベーションをほとんどしてこなかったツケが回ってきた。

カムの選択については、クラックのサイズに対して使用するカムのサイズがわかっていないということ。この一ヶ月でカムの色を見るだけでサイズが分かるようになったけれど、まだまだカムに慣れていない。経験が足りない。

プロテクションを信用できていない。これはもう単純にビビっている。スポートルートとは比べ物にならないくらい怖い。特にフットジャムをした状態で落ちるとロープが足に掛かりそうで怖い。スポートのときもリードをはじめたときは怖かったけど、う〜ん、慣れるのかなあ。。

フットジャムについて、これはシューズを変えることで改善するような気がしている。今使っているスカルパのインスティンクト(スリッポン)はダウントゥで甲高の靴だ。しかもかなり攻めたサイズなので痛い。BDのアスペクトか、スポルティバのTC proあたりのフラットなシューズを緩めに履けばかなりマシになると思う。

Kamiya

それにしても、これらの課題を来年夏までにどれだけ改善できるんだろう・・

さいごに

クライミングの技術の成長はイマイチだったけれど、ロープワークだったりマルチの考え方など、学びの多い夏になりました。

これは全て、一緒に登ってくれたTとMのおかげです。ほんとうに感謝です。

これからユーコンへ向かうわけですが、夏はまだ終わっていません。向こうでもできる限りクライミングを続けていこうと思います。

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