ぼくが好きなノンフィクション作家のブログをまとめてみました。どの著者もクセがあるけど、「こんなんタダで読めていいの?」っていうような興味深い記事ばかり。
ブックマークにいれておけば空き時間の暇つぶしにもピッタリです。
ノンフィクション作家 角幡唯介「ホトケの顔も三度まで」
ぼくが一番好きなノンフィクション作家の角幡唯介さんのブログ。ファンなので著書はすべて読んでいる。(絶版になってる「川の吐息、海のため息」を除く)
角幡さんの肩書はノンフィクション作家であり、探検家でもある。
探検家ってなんだよ!
と思われるかもしれないけれど、彼は実際にチベットのジャングル地帯といった人類が足を踏み入れたことのない場所や、太陽の登らない極夜の北極など、一歩間違えたら本当に死にかねないエクストリームな場所で探検活動をしている。探検家を名乗るに相応しいの行動だ。そして、その内容を本にしている。
角幡さんの著書は、探検について書いた「硬派なノンフィクション」と、それ以外の「ゆるいエッセイ」 のふたつに大きく分けることができる。硬派なノンフィクションは文体も固めで笑える要素はほんの少ししか入っていない。もしかしたら苦手な人は苦手かもしれない。一方、ゆるいエッセイの方は下ネタや自虐ネタなんでもありで、人を笑わすことを第一目標にしたような文章。下品な内容(だけど知性を感じる)に抵抗がなければ、おそらく誰にでもオススメできる。
硬派な本格ノンフィクションもゆるいエッセイも、ぼくはどちらも好きなんだけど、ブログの内容はゆるいエッセイ風のエントリーが多い。どれも面白いが、「おちんちん」というエントリーなど笑いを堪えられないので、電車の中では絶対に読んではいけない。
僕がロッククライミングをはじめた理由のひとつは、角幡さんのブログにあるクライミング記事の内容を理解したかったからだ。クライミングって専門用語が多く、一般人にはなにを言っているか全然わからない。2017年冬でクライミングをはじめて1年半ほどになるけれど、いまだに全然理解できない。角幡さんのやるアイスクライミングと、ロッククライミングでも使う用語が違うみたい。ファンとしてはブログ内容の完全理解を目指したいが、道のりは長い。
角幡唯介さんの著作
ノンフィクション作家 中村安希「安希のレポート」
個人的に、カッコいい女性ランキング上位の中村安希さんのブログ。
デビュー作の「インパラの朝」は彼女が海外を放浪して周っていたときに書いていたブログを大幅に加筆修正したもの。今現在もブログ上で読めるます。写真はあまりなく、文章だけで読ませるの筆力。普通の人が書く旅行ブログとは一線を画す文章力と内容で、さすが作家のブログって感じがする。(当時は作家じゃなかったけど)
中村さんがカッコいいのは、美人で作家として売れている、というハイスペックなのに書いてることに嫌味が全くないところ。最近も香港の大学に通ったりと、興味のあることを真剣に楽しんでいるといういう印象を受ける。
カナダに関するエントリーもあったけど、あんまりそそられなかったのかな?是非カナディアンロッキーにきてほしい。そしたらガイドとして案内したい。
中村安希さんの著作
ノンフィクション作家 高野秀行「MBEMBE」
クレイジージャーニー出演で一般にも有名になった高野秀行さんのブログ。
高野さんは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、
ムベンベという怪獣を探しにコンゴのジャングルを探検したり、麻薬アヘンを栽培するミャンマー奥地の村に滞在し、自分でも栽培、収穫したアヘンを吸引、最終的にアヘン中毒になったり、ゲリラと一緒に密入国したり、海賊国家に潜入したり。と、ハチャメチャな行動をしている。
やってることがハチャメチャなだけに著作のテーマはブッ飛んでいるけれど、内容と文体は以外なほど真面目。ユーモアのある人だから笑える部分も多いけど、しっかりと取材してそれをわかりやすく、それでいてドラマチックに読ませてくれる。
そんな高野さんのブログですけど、2016年以降は更新がほぼ止まっている。ブログを書く余裕がないくらい忙しいらしい。実力の割に評価されない時期が長かっただけにファンとしては嬉しいところたまにブログも読みたいけど。
とはいえ、2004年から続く老舗ブログなので約1400記事という膨大なアーカイブがあり、その内容も面白いものばかり。高野さんの旅が著書になる前の裏話や、登場人物にまつわる雑記など、クスっと笑えるものばかり。
高野秀行さんの著作
旅行人元編集長 蔵前仁一「旅行人編集長のーと」
伝説の旅行マガジン「旅行人」編集長の蔵前仁一さんのブログ。
今は旅行のガイドブックといえば地球の歩き方とかるるぶが一般的だけど、一昔まえまでは「旅行人ノート」という本があった。ぼくもリアルタイムで読んでいたわけではないけれど、情報の質が良く、ここに行きたいと思わせるような文章で書かれており、読んでいると旅に出たくなるガイドブックだ。
そんな旅行人の編集長が書いた旅日記がただで読める。それだけでありがたいことなわけだけど、旅日記だけじゃなく、本作りの裏側の話や、ちょっと政治的な話など幅広い内容の記事がたくさん読める。
残念なのが、記事がカテゴリー分けされておらず日付からしか探せないこと。編集長のブログなのに編集されていないのだ。
蔵前仁一さんの著作
クライマー 山野井泰史「山野井通信」
作家という肩書きではないけれど、「垂直の記憶」や「アルピニズムと死」などの著作をもつクライマー山野井泰史さんのブログ。
世界最強のクライマーと言われ、生きるか死ぬかという過酷な場所でクライミングをする山野井さん。
ところがブログの内容は、拍子抜けするほどのほほんとしている。川でヤマメを釣った話とか、DIYで家を作ってる話とか。過酷というよりは牧歌的という言葉が似合う内容です。
僕が好きなエントリーは「グミの木」という記事。エクストリームな登りができる過酷な山に限らず、身近な自然を愛でる山野井さんの姿を垣間見ることができて、ほっこりする。
もちろんクライミングや山についての記事もたくさん書かれていて、どの記事も刺激を受ける。バイタリティがどうこうとかではなく、心からクライミングが好きなんだろうあ、と温かい目で読んでいるブログです。
山野井の著作